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ロックの部屋

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SMALL FACES

small faces(スモール・フェイセズ)~Remaster Bonus 5 Tracks~



スモール・フェイセズのデヴュー・アルバムがリマスターされて鮮烈に甦った。しかも英国盤は1200円で買えて超お買い得です。

1曲目の「Shake」からスティーブ・マリオットのソウルフィーリング溢れるヴォーカルに驚かされます。ギターも弾くというよりは掻きむしる奏法、とても刺激的。

2曲目の「You Better Believe It」のシャウトなんか誰かに似ているなぁと思ってしまう。誰か、そうだツェペリンのロバート・プラントそっくり……と言うのは失礼か。ロバート・プラントがスティーブ・マリオットの影響を受けたと言うべきか。

9曲目の「You Need Loving」なんかツェッペリンの「胸いっぱいの愛を」の原型ではないか。そっくりだ。オルガンがスリル満点、まさしくヘヴィ・メタルの原型を見る。

3曲目の「You Beter Believe It」のイントロのリズムギターはストーンズの「一人ぼっちの世界」にそっくりです。ストーンズが1965年10月発表のシングルでスモール・フェイセズのデヴュー・アルバムが1966年だからパクリかな?影響は受けていることは間違いない。

スモール・フェイセズのバンド名の由来に、メンバー全員が文字通り顔が小さかったからという説がありますが、ジャケット写真を見てみると、男臭さよりもにこやかな好青年という印象です。R&Bイコールむさ苦しさというイメージがあるのですが、彼らにそれはなくて爽やかですね。モッズのアイドルに相応しいルックスです。

アルバムからのヒット曲「シャ・ラ・ラ・ラ・リー」(全英3位)もポップスポップスしていなくてハードで硬い、リマスターの効果だろうか。

通して聴くとこのバンドの演奏力の確かさには驚かされます。きっと【クリーム】や【ヤードバーズ】と並び称されるべきなのだろうと思われます。とりわけスティーブ・マリオットのヴォーカルは指折り、童顔なのに凄いなぁと思ってしまうのです。憧れます。

スティーブ・マリオットは1969年、グループがサイケな方向に向かったのが不満だったらしく脱退してしまい、ピーター・フランプトンらと共によりソウルフィーリング溢れるバンド【ハンブル・パイ】結成へと向かいます。残りのメンバーはロッド・スチュアートとロン・ウッド(後にストーンズに加入)をメンバーに加え【フェイセス】として再出発しました。

60年代から70年代の橋渡し的なバンドとしてスモール・フェイセズは避けては通れない存在です。



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